レーガーの変奏曲とフーガ |
モーツァルトの交響曲《パリ》、バルトークのヴィオラ協奏曲(独奏者:キム・カシュカシャン)、それにレーガーの《モーツァルトの主題による変奏曲》を演奏している。
(ストックホルム・ベルワルドホール、2006.11.24)。
残念なことに、このエアチェックを見事に失敗している。録音時間の配分を誤ったため、コンサート最後の《モーツァルトの主題による変奏曲》の終曲が時間切れになってしまっているのだ。
このレーガーが気になってずっと探していたのだが、
たまたま最近CDショップで2枚組の輸入盤を手に入れた。
廉価版レーベルBrilliantからの発売。版権は英国Chandosとのこと。
収録曲は、
レーガー(1873-1916)の代表作として終曲にフーガのあるものを選んだようである。
1.ベックリンによる4つの音詩(Op.128)
ベックリンはスイスの画家、「死の島」が有名。第3章も「死の島」から触発されたもの
(1)ヴァイオリンを弾く隠者、 (2)波間のたわむれ、 (3)死の島、 (4)バッカナーレ
2.ヒラーの主題による変奏曲とフーガ(Op.100)
ネーメ・ヤルヴィ指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
3.詩篇 第100番(Op.106)
4.モーツアルトの主題による変奏とフーガ曲(Op.132)
ヴァレリー・ポリャンスキー指揮、ロシア国立交響楽団
いずれの曲・演奏ともに好ましいもので気に入った。
特に第1、4曲はさすがに晩年の作だけあって聴き応えがある。第1曲の《ベックリンによる4つの音詩》は静謐な雰囲気が特徴。Vnの響きが美しい。バッカナーレにしても抑制された気分がある。
↓ このジャケットはベックリンの「波間のたわむれ」