大野和士:《オランダ人》から《トリスタン》へ |
ところで
5月初旬のメトロポリタン歌劇場の《さまよえるオランダ人》の様子が伝わってこず、もどかしい感があった。インターネットには、NYタイムズのレポートが報告されているが、つたない英語力で拾い読みすると、ほとんど酷評に近い???と感じられる → こちら
また
『レコード芸術』最近号(2010/6)では、欧米音楽評論家による最新レポートという「Critics' Reports」欄――セオドア・リビーJrが担当している。そこでは、「メトロポリタン歌劇場の憂鬱」として、《さまよえるオランダ人》の公演が報告されている。
……誰よりも輝いていたのは、難役を見事に歌いこなしたデボラ・ヴォイト――これまで聴いた中で最高のゼンタでした。
指揮は大野和士でしたが、あまり感心しませんでした。
最近は僕の意見よりもずっと尊重されるNYタイムズ紙の評論も似たような感想でした。……
どうも、ぼやっとしたレポートだ。どこに感心しなかったのかを読者に伝えてほしい。
権威があるというNYタイムズの評価に寄りかかっただけである。
客観的な報告は無いものかと、インターネットを探していたのだが、
こちらのサイトをを見つけた。→ 加藤浩子のLa bella vita (美しき人生) こちら
大野和士とインタビューもしている。インタビューの様子からは、どうも大野の言葉の端々に、自身も演奏に不満があったことがうかがわれる。
それにしても、今年末の新国立《トリスタン》公演への期待が大きく膨らむ。
NYでエリックを歌ったステファン・グールドはトリスタン役である。