エヴァ・メイの声楽公開レッスン |
「エヴァ・メイの声楽公開レッスン」というのに行ってきた。
昭和音楽大学 テアトロ・ジーリオ・ショウワ (小田急線 新百合ヶ丘)
2010.7.7(水)
寡聞にして、ソプラノ歌手 エヴァ・メイさんのことは、この公開レッスンのチラシを見るまで知らなかった。1990年、ウィーン国立歌劇場の《後宮からの誘拐》コンスタンツェでデビューしたそうだ。
会場はほとんど女性が満員のよう。
さすがにエヴァ・メイさんが舞台に登場すると、カジュアルな服装ながら、一挙に聴衆を引きつける。チャーミングである。
それに歌わないまでも、クリアなイタリア語の響きが心地よい。
レッスンが始まった。メイさんの経歴を参照すると、とくに教職関係にはなかったようだが、なかなか厳しい指導が続いた。
オペラ歌手だけに、まずは劇中での役所をしっかりと掴むように指導していたようだ。
歌詞を読み込むこと。作曲者の書いた楽譜を正確に再現することだとも。
たった一言の注意で、指導をうける方の歌いぶりが、劇的に変わるのも興味深い。
「3分の1の音量で歌ってみなさい」と言い、さらに「その2分の1で」と指導すると、確かに歌のニュアンスや表現力が増す。
感情を伝えるために、歌い手は誇張するぐらいで歌わないと伝わらないと。
3倍のアクセントをつけて歌え、と言っていましたね。
アリアの一節くらいメイさんを聞けるのでは、と期待していましたが。
残念、ほんのわずかでした。
ピアノ伴奏の浅野菜生子さん。かなり練達のピアノ伴奏者と聞こえました。
レッスンを受けたのは、
山元悠、井出司、柏川翠、駿河大人、小林未奈子の5人。