2010年 07月 17日
高田泰治チェンバロ演奏 バッハ:《ゴルトベルク変奏曲》 |
日本テレマン協会 第194回定期演奏会に行ってきた。
東京文化会館小ホール 2010.7.16(金)
「高田泰治によるJ.S.バッハの世界 Vol.2」
《ゴルトベルク変奏曲》全曲 (チェンバロ演奏)
奏者の高田泰治さんは、ドイツなどへも赴き、チェンバロやフォルテピアノを演奏しているようである。舞台に登場すると、腕をむき出しにした衣装のせいもあって、まるで学生のような若々しさである。《ゴルトベルク変奏曲》の全曲演奏には以前にも挑戦したことがあるらしい。
《ゴルトベルク変奏曲》の終曲、第30変奏の壮大な響きが消えて、ふたたび冒頭のアリアに戻ったとき、たしかに大きな山を登り切ったような達成感を感じた。
全曲を通して落ち着いたテンポ。それに恣意的な動きがまったく感じられない、誠実な演奏だったとの印象が強い。
前半部は、どちらかというと、静かな単色系の音色。後半部には、種々のストップ操作もあり、チェンバロ自身の音色も色合いを増したようだ。
これだけの大曲、演奏も終始緊張を維持するのが大変そうだ。
さすがに後半部では、精神力を振り絞るように、ひとつ一つの変奏に取り組んだ。
ていねいに楽譜をめくり演奏をつづける。こちらでも、あらためて曲の構造――3つの変奏ごとにグループを編成し、それぞれがカノンで締めくくられということが、はっきりと興味深く聞き取れた。
《ゴルトベルク変奏曲》に先だって、コンサートの初めに《平均律クラヴィーア曲集》からの演奏があった。静謐感のたっぷりした演奏。次の大曲へのブリッジとして役割を果たしている。
チェンバロについて、プログラムでも紹介がなかったが、見た目からは現代モデルらしい。すっきりした響きである。小ホールとはいいながら、音量的にはちょっと厳しいようである。
東京文化会館小ホール 2010.7.16(金)
「高田泰治によるJ.S.バッハの世界 Vol.2」
《ゴルトベルク変奏曲》全曲 (チェンバロ演奏)
奏者の高田泰治さんは、ドイツなどへも赴き、チェンバロやフォルテピアノを演奏しているようである。舞台に登場すると、腕をむき出しにした衣装のせいもあって、まるで学生のような若々しさである。《ゴルトベルク変奏曲》の全曲演奏には以前にも挑戦したことがあるらしい。
《ゴルトベルク変奏曲》の終曲、第30変奏の壮大な響きが消えて、ふたたび冒頭のアリアに戻ったとき、たしかに大きな山を登り切ったような達成感を感じた。
全曲を通して落ち着いたテンポ。それに恣意的な動きがまったく感じられない、誠実な演奏だったとの印象が強い。
前半部は、どちらかというと、静かな単色系の音色。後半部には、種々のストップ操作もあり、チェンバロ自身の音色も色合いを増したようだ。
これだけの大曲、演奏も終始緊張を維持するのが大変そうだ。
さすがに後半部では、精神力を振り絞るように、ひとつ一つの変奏に取り組んだ。
ていねいに楽譜をめくり演奏をつづける。こちらでも、あらためて曲の構造――3つの変奏ごとにグループを編成し、それぞれがカノンで締めくくられということが、はっきりと興味深く聞き取れた。
《ゴルトベルク変奏曲》に先だって、コンサートの初めに《平均律クラヴィーア曲集》からの演奏があった。静謐感のたっぷりした演奏。次の大曲へのブリッジとして役割を果たしている。
チェンバロについて、プログラムでも紹介がなかったが、見た目からは現代モデルらしい。すっきりした響きである。小ホールとはいいながら、音量的にはちょっと厳しいようである。
by kana-smart
| 2010-07-17 06:47
| オペラ/コンサート/CD
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