プッチーニ:《蝶々夫人》 |
観てきた。2011.6.6(月)
震災後のこの時期、来日を断ったメンバーもあったようである。
蝶々夫人役も交代があった。
2006年の再演とのこと。初めての観賞であったが、
ちょっと期待はずれな公演であった。
蝶々さんに可憐さを期待したのは無理であったか
《蝶々夫人》は、もっと甘美・華麗なセンチメンタルな演奏が好みである。
プッチーニの音楽がまぎれもなく、甘いメロディを歌っているのだから。
どうもオーケストラとかの反応に隔靴掻痒感があった。
第1幕の、いよいよ蝶々さんの登場場面。待ってましたという場面。
期待感を高める音楽であるが、舞台はそのまま流れてしまった……
それに階段を活用した舞台も、もっと豪華にならないのか
衣装を含めて色彩がくすんでいないか?
舞台には中央に全幕を通じて、大きな無機質な階段
――コンクリートを思わせる――が横たわっているのだが、うまく活用されているとは思えない。
それに、アメリカ国旗がずーっとはためいているのだが、何を主張しているのか?
<キャスト>
指揮:イヴ・アベル、演出:栗山民也
蝶々夫人:オルガ・グリャコヴァ
ピンカートン:ゾラン・トドロヴィッチ
シャープレス:甲斐栄次郎
スズキ:大林智子
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団