藝大:モーニング・コンサート3 |
途中のJRでトラブルはあったものの、10時前には奏楽堂に着いた。すでに整理券の配布は始まっていて、熱心なファンはもう入口に並んでいた。開場は11時過ぎ。ホールは満席に近い状態。かなり人気があるようだ。配られたアンケート・チラシを見ると、このモーニング・コンサートも有料にせざるをえない状況のようだ。いずれにしても、毎回質の高い演奏を楽しめる、このコンサートを継続してほしい。
初めのソプラノの中江さんは、《4つの最後の歌》に挑戦。落ち着いた凛とした歌いぶりでしたね。どこか師事しているという佐々木典子さんを思い起こさせました。《夕映え》の消えゆくようなピアニシモが素敵でした。オケのバックアップも良かったです。繊細なR.シュトラウスの音楽を満喫できました。
ピアノの仁田原祐さんは小柄ですがダイナミックな演奏でした。でも、どちらかと言えば抒情的な演奏がぴったりだなと思いましたが。冒頭の沸き立つようなオケの響きからはじまって息もつかせない熱演でした。それにしても、このプロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番、はピアニストに人気があるよう。演奏意欲に応えるような曲想なのか?
<演奏>
◆R.シュトラウス:《4つの最後の歌》、ソプラノ:中江早希
◆プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番、ピアノ:仁田原祐
管弦楽:藝大フィルハーモニア、指揮:湯浅貞雄
↓写真は今年2月の奏楽堂