俊友会管弦楽団 第50回記念定期演奏会 |
俊友会の定期演奏会に行ってきた。2013.5.12(日) すみだトリフォニーホール
第50回の記念演奏会とのこと。1983年の創立で30周年、アマオケとして長い歴史だ。残念ながら音楽監督の堤俊作さんは病気療養中とのことだ。
プログラムはブラームスとマーラーという珍しい組み合わせ。
最初のブラームスのヴァイオリンとチェロの二重協奏曲は、個人的にはなかなか実演に接する機会が少ない。弦楽器同士ということで、響きが溶け合って、派手な効果を発揮するというのは難しいのか。どこか家庭的雰囲気を感じる演奏でもあった。
マーラーの第5番。メンバも舞台一杯に広がる。スケールの大きな演奏を楽しみました。やはり大ホールで大編成のオケに頑張ってもらってこそ、マーラーを聞く醍醐味が伝わってくる。金管群が頑張りすぎという感もあったかな。
冒頭のトランペット独奏にも破綻が無くほっとしました。トランペットは終始熱演でした。ホルンもですが、第3楽章はちょっと変わった趣向。ホルン奏者が指揮者の脇に立ち協奏曲のスタイルであった。こういうスタイルは今まで経験したことはないのだが、何か意図があったのかな。たしかに、この楽章はホルンが大活躍ですね。
第4楽章のアダージェットがやはり一番の聞き所です。ゆったりしたテンポで美しい弦合奏でした。弱音域で緊張を保ってテンポを落として演奏するのは難しそう。
<プログラム>
ブラームス:ヴァイオリン/チェロと管弦楽のための二重協奏曲
ヴァイオリン:近藤薫、チェロ:林峰男
マーラー:交響曲 第5番
指揮:山下一史、管弦楽:俊友会管弦楽団