上智大学管弦楽団:第96回定期演奏会 |
上智大のオケも、指揮の汐澤安彦さんも初めての体験であったが、楽しい演奏会でした。
最初の《ロザムンデ》序曲。オケが鳴ったとたんに、どこか独特の手触りを感じた。指揮ぶりにどこかユニーク感がある。ぐっと畳みかけ、そして引っ張り上げるような感覚である。相手がアマ・オケということで、もちろん技術的には万全でないということを考えているのだろうか。ヴァイオリン群は充分に響いている。聴衆の方に向かってくるマッシブな力を感じた演奏であった。
次の《中央アジアの草原にて》。楽員のかなりの部分が交代したようである。その影響とは言えないと思うが、オケのアンサンブルがグズグズのように感じだったのは何故か?
ドヴォルザークの交響曲第6番。この曲は個人的には愛好ベスト交響曲です。第3楽章の民謡風のメロディーから、第4楽章への盛り上がりへと、スケールの大きな演奏でしたね。きちんと楽曲の構成感が出てくるのが興味深い。ホルンとかにちょっと苦労があったかな。
<プログラム>
シューベルト:《ロザムンデ》序曲
ボロディン:交響詩《中央アジアの草原にて》
ドヴォルザーク:交響曲第7番
指揮:汐澤安彦
管弦楽:上智大学管弦楽団