東京藝大 チェンバーオーケストラ第22回定期演奏会 |
充実した演奏会でした。曲目のバリエーションも良かったです。
藝大室内オケの実力を改めて見直しましたね。アンサンブルの精度とか、本邦随一の室内オケではないかと感じました。サイトウ・キネンに匹敵するレベルではないでしょうか。
本日は指揮者が不在。2人のコンサート・ミストレル(石田紗樹・長尾春花)が奮闘しましたね。指揮者が振れば、また違った味付けを楽しめたのではと思いましたが。
ハイドンの交響曲から、モーツアルトへ。締めくくりがプロコフィエフの《古典交響曲》とは。プログラム編制がなかなか気の利いたものでした。確かにモーツァルトのホルン協奏曲の実演に接する機会は少ないですね。私も初めての経験でした。
ハイドンの《驚愕》は実に清々しい演奏。
モーツァルトのホルン協奏曲は日高剛さんが登場。最初はちょっとオケと間合いをはかるような雰囲気がありました。オケもやや生真面目な演奏になったのでは。もっとリラックスすればと思ったのですが。休憩後の第4番では、面目を発揮。カデンツァも楽しめました。
最期のプロコの《古典交響曲》。快刀乱麻とはこのこと!切れ味の鋭い演奏でした。このあたり、コンサートミストレスの長尾さんのキャラクターでしょうか。
ブログをさかのぼると、長尾春花さんの演奏に幾たびか接していることが分かりました →こちら
<演奏>
ホルン:日高剛
管弦楽:東京藝大チェンバーオーケストラ
<プログラム>
ハイドン:交響曲第94番《驚愕》
モーツァルト:ホルン協奏曲第1番、第4番
プロコフィエフ:交響曲第1番《古典》