横フィル定期演奏会 シューマン:交響曲《ライン》ほか |
第71回の定期演奏会とのこと。本日はブラームスとシューマンの組み合わせ。なかなか、親密度の高いプログラミングだと思う。
今回はなぜかヴァイオリンの響きが際だって聞こえたのだが、どうも座席位置の関係だったようだ。ちょうど舞台下手の前面に座ったので。
最初の《大学祝典序曲》。まだ、オケにエンジンがかからない感じであった。とくに金管群ほか。もう少し元気がほしかった。つぎの《二重協奏曲》。ヴァイオリン、チェロのソロ奏者はいずれも都響の団員とのことだ。さすがに技術はしっかりしている。どうもチェロの響きが薄く聞こえたのだが、これも座席位置のせいかな。おけもいかにもブラームスらしい重厚な響きでした。
アンコールの演奏曲はまったく聞いたことがなかった。緊密なアンサンブルが求められるものだ。曲名を最後に確認しようと思っていたのだが、失念してしまった。
休憩後に本日のメイン・テーマ、シューマンの《ライン》交響曲。私的にはシューマンの管弦楽曲のなかで最も気に入っているもの。冒頭のライン川のようなテーマが雄大だ。曲の進行につれて、ライン川をさかのぼって行く様子をいつも感じるのだが(行ったことはないけど)。
シューマンの管弦楽法にケチをつける人がいるそうだが、そんなことはない。ライン川のイメージにぴったりだ。
オケの頑張りも感じた。ときにさざ波のような細かいヴァイオリンのパッセージが物足りなかったのだが。
全楽章を通じて、ホルン群は良く吹きましたね。ハラハラするような場面もありましたが、ご愛敬でした。
第4楽章は荘厳な雰囲気を醸しました。ケルンの大聖堂?続いての第5楽章(終楽章)は、もっと対照的だったら良かったのでは。指揮の松村秀明さんが引っ張っていたと思うのですが、もっとはつらつと演奏して欲しかったと思いました。
<プログラム>
ブラームス:大学祝典序曲
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
(独奏~ヴァイオリン:田口美里、チェロ:松岡陽平)
シューマン:交響曲第3番「ライン」
指揮:松村秀明
横浜フィルハーモニー管弦楽団
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