優雅なる18世紀バレエ音楽 |
慶應義塾大学クレギウム・ムジクム古楽アカデミー・オーケストラ演奏会
2014.12.14(日)
ヨコハマ創造都市センター(YCC)1Fホール
このYCCというのは、1929(昭和4)年に建造された、旧第一銀行横浜支店を移転したもの。トスカーナ式オーダーの列柱を並べた半円形のバルコニーが特徴。移転・改築を経て、2009年5月からは、ヨコハマ創造都市センターとして、文化芸術創造都市・横浜の推進拠点の役割をになっているとのことだ。
本日は、クラシック・ヨコハマ2014の一環として、慶應義塾大学コレギウム・ムジクム古楽アカデミー・オーケストラが出演し、サロンコンサートが開かれた。
この団体は、慶応大学の学生が主体となり、古楽器を用いてバロック時代の音楽を演奏する。経済学部教授・音楽博士の石井明さんが主宰、指導を行っている。本日の演奏も石井さんが指揮した。
2014年は、ラモーの没後250年、またグルックの生誕300年とのことで、本日はラモー、グルックーの舞踏音楽を中心にプログラムが組まれた。
見慣れたヴァイオリンとか、チェロに加えて、チェンバロも後ろにひかえている。オーボエとかも。楽器はいずれも古楽器のコピーのようである。やけに長い竿をつけたリュートのような珍しい楽器があったが――キタローネとか?楽器の紹介をやって欲しかった。
演奏の音色は独特である。ひなびた音色とも言うべきか。やはり現代楽器とは違う、ビブラートもかけない。当時の宮廷とかの様子が目に浮かぶようですね。学生を中心とする出演者の真摯な演奏ぶりに感動しました。曲目がいずれも舞踏音楽という聞きやすいものでした。ラモーの最後のファンダンゴではカスタネットも登場し楽しいものでした。
会場が石造のホールだったので、演奏と音響面でのマッチングが難しかったのか。しっかりした低音の響きが不足するようです。木造のホールで聞いたら素晴らしいだろうなと思いました。
<プログラム>
ラモー:管弦楽組曲《優雅なインドの国々》
グルック:バレエ音楽《ドン・ファン》から