吉田秀和の文化勲章 |
小説家・瀬戸内寂聴(84)、音楽評論・吉田秀和(93)、溶接工学・荒田吉明(82)、日本画・大山忠作(84)、日本経済論・篠原三代平(87)の5氏とのことだ。
文化功労者には映画・高倉健氏(75)、小説・丸谷才一氏(81)ら15人とのことだ。
吉田秀和は、確か以前、文化功労者に選ばれたはずである。
そのときは、同時に選ばれた文化勲章には、誰か女性の服飾デザイナーがいて、
選出委員の珍妙なバランス感覚・見識の無さ、に驚いた覚えがある。
まさか、その揺り戻しということではないと思うが?
それにしても、吉田秀和の93歳になっても衰えない知的タフネスには驚くばかりである。
雑誌『レコード芸術』には、読みでのあるエッセー「之を楽しむ者に如かず」を毎号執筆しているのだから。
そのエッセーには、書斎の様子と筆者の姿がおさまった写真が添付されているのだが、本を手に取る姿はまだまだ元気である。
今月号(11月)では、おわりにピアニストのシュタットフェルトのモーツァルトを取り上げている。