大野和士・モネ劇場の《トリスタンとイゾルデ》 |
29日のAM2時に飛び起きて、早速パソコンを立ち上げた。時間的には余裕があると判断していたのだが、既に第1幕のなかばまで舞台は進んでいた。
ベルギーは10月の最終日曜日までサマータイムで、時差は7時間。
現地時間28日18:30は、日本時間は29日AM 1:30というわけだ。計算ミスであった。
【キャスト】
トリスタン:John Keyes
イゾルデ:Irene Theorin
ブランゲーネ:Lilli Paasikivi
クーヴェナル:Matthew Best
大野の指揮はいつになく気合いが入って聞こえる。
振幅も大きい、テンションが高い演奏だ。
幾たびも登場する「愛の動機」をその都度、微妙にコントロールする。
トリスタンは安定した歌いぶり。よく声も通っている。
イゾルデ、かつてのニルソンを思わせる、北欧系の冷たい声である。
やや調子が出ないようである。後半~第3幕は苦しい感じ。
オケは少人数と思われるのだが、重量感は充分。
聴衆の拍手が暖かく伝わってくる。
それにしても、きちんとしたメディアで聞きたい。
インターネット・ラジオというやつ。詳しいメカニズムには知らないが、時にバッファリングと称して、中継が中断されるのはしょうがないのか。
パソコンでは音質的に物足りない。また、余計な機器の雑音も拾うようである。
NHKあたりで、きちんと放送してもらいたいものだ。