もう一度 仲道郁代「ないとエッセー」 |
仲道さんは、クラシックのピアニストだからといって、一日中ずっとクラシック音楽聞き続けるわけではないという。リラックスするときにはJazzも聞くそうだ。
お気に入りのピアニストは、ビル・エヴァンスとのこと。
ピアノ譜を手に入れて、弾いてみたそうだが、Jazzとは奏法がまったく違うのでとまどったとか。
今年は演奏家デビュー20周年とのことだ。いろいろとスケジュールが決まっていて、最終の締めは、サントリー・ホールで11月の予定。
この20年の演奏会で一度として、演奏に満足したことはないとのこと。なにかしら反省点が必ずあるということらしい。誠実な人柄を表しているようである。
今年には、ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全集が完結するようである。《ハンマークラヴィーア》への挑戦ぶりを聞いて見たいものだ。
インターネットを検索していたら、仲道さんはすごいオーディオ装置を自宅に設置していることが分かった。
それも中途半端ではない。マニアにとっては垂涎の的である、手作りの名器「ゴトーユニット」を導入している。そのホーン・ユニットを左右にそれぞれ3本ずつ使い、またそれぞれを別々のアンプで駆動している――いわゆるマルチ・チャンネルというやつだ。
どうも同じくピアニストの清水和音にいたく刺激されたようである。
こちらの雑誌には自宅を訪問した写真が載っている。
→ AUDIO BASIC MOOK21『10年後も「定番」いい音を選ぶ』(共同通信社、2006/12月刊)