読書ノート:『植物の形には意味がある』 生物の生き方の違いがある |
カテゴリ
以前の記事
2024年 03月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 07月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 05月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2020年 11月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 04月 2020年 02月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 フォロー中のブログ
最新のコメント
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2024年 03月 10日
何気なく、「植物の形」という言葉に惹かれて、ブックオフの店頭で手に取ったのだが、なかなかインパクトの強い本である。植物の見た目の違いには、生物の生き方の違いが反映されていると著者はいう。どうして根っこはもじゃもじゃしているのか、なぜ丸い葉っぱとギザギザの葉っぱがあるのか、等々。形を機能から考えることだと。また、遺伝情報の多様性については、植物と病原体とのセキュリティの戦いであることを示唆している。いま、コロナ渦でウィルスとの厳しい戦いを強いられたわれわれ人類にとって、もっとも共感できることだ。 普遍性をもつ性質は、多くの植物がそうでなくてはならない理由があるはずだという。たとえば、葉っぱが平たいこと ―― ここにも、本質的な機能的制約が隠れているはずだ。このテーマは、光エネルギーを効率よく集めるために、多くの植物の葉は平たいというのが理由だ。根はなぜ「もじゃもじゃなのか」を考えてみよう。根の機能は水と栄養分を細胞の表面から吸収すること。だから表面積の広さがポイントになるだろう。細い線状の構造であれば、ある程度の表面積を確保できる。ばらばらにもならず、さらに土の中に新たに伸ばすことも難しくない。表面積を稼ぐには、もじゃもじゃにするしか手段がないのだ。 ほとんどの植物は根の周りに菌根菌と呼ばれる微生物を共生させている。植物にとってのプラスは、根の表面に取りついた菌根菌が吸収するリン酸などの栄養となるイオン。一方、菌根菌にとってプラスになるのは、植物から供給される有機物だ。根粒菌というのがいる。窒素は空気の8割を占めるのだが、植物はこの窒素を自分たちが使える形に変えることができない。根粒菌は、まさにこの窒素固定ができる。共生関係だ。 ◆『植物の形には意味がある』 園池公毅(そのいけ きんたけ)、角川ショフィア文庫、令和4(2022)年/12月 → SMART
#
by kana-smart
| 2024-03-10 11:46
| BOOKS
|
Comments(0)
2023年 12月 20日
ドビュッシーの《前奏曲集》全曲演奏会に出向いた。 横浜市青葉区民文化センター フィリアホールにて 2023-12-16(土) ピアニストは三浦友理枝さん。 ドビュッシーのピアノ作品の全曲演奏(全4回予定)に取り組んでいる。 2年ごとの開催ペースで、今回は第3回。次は2年後に《練習曲集》とのこと。 本日は、《前奏曲集》第1巻と第2巻を一挙に演奏する。第1巻にはなじみの曲が並ぶものの、第2巻はなかなか普段耳にすることが少ないね。 三浦さんの事前解説があったが、やはり第2巻は人気がないようだ。 第1巻。第2巻を通し全曲演奏 三浦さんは挑戦的な熱演でした。 ピアノはスタインウェイが用意されていた。 座席は舞台前方の3列目の右隅だが、とくに音の偏りは感じられなかった。 冒頭の《デルフィの舞姫》から、まさにドビュッシーの世界に引き込まれましたね。 《亜麻色の髪の乙女》は可憐な響き。《沈める寺》はドラマチックな展開の大曲! スタインウェイのキラキラ感と、堂々たる低音の響きが圧倒的。 第2巻はやはり《花火》しか覚えがありません。《ヒース》も佳曲ですね #
by kana-smart
| 2023-12-20 11:16
| オペラ/コンサート/CD
|
Comments(0)
2023年 12月 13日
木曜日のNHK-Eテレ 午後9時~9時半に放送される《クラシックTV》毎週楽しみに見ている ◆司会はピアニスト/作曲家の清塚信也 テーマがクラシックに限らず多方面に広がっていくのがオモシロイね! ◆先週は「3人のコンサートマスター」というテーマ 2022-3-10の再放送だとか N響の篠崎史紀、神奈川フィルの石田泰尚、読響の長原幸太 これぞコンサートマスターという3人を集めて 知られざる苦労について語るとのことだった ◆番組の終わりに 3人で弾いたエルガーの《ニムロッド》なかなか泣かせる演奏でした ⇒NHKプラスでまだ見れます 12/14配信停止だとか #
by kana-smart
| 2023-12-13 07:30
| オペラ/コンサート/CD
|
Comments(0)
2023年 11月 27日
2023-11-25(土)横浜市民文化会館 館内ホールにて 徳永二男&伊藤恵 デュオ・リサイタルに出向いた。 関内ホールはリニューアルを終えてもうかなり経ったのかな。 座席は鮮やかなオレンジ色(朱色か?)、定員も拡大されたようである(1,080人)。 室内楽の演奏会にはちょうど良いサイズだろう。 ヘンデルのヴァイオリン・ソナタがプログラムにあったので、さっそくチケットを入手したものである。ほかに《クロイツェル》も演奏されるのは楽しみ。 ヴァイオリンの徳永二男さんはテレビでよく拝見していたが、いま間近にはコワモテのイメージが強いですね。11/20が誕生日で喜寿とのこと。コンサート終盤には皆でハッピ・バースデイを歌い会場に家庭的雰囲気が満ちた。伊藤恵さんのピアノもさすがの協演です。 冒頭のヘンデルのソナタ。生で聞けて大きな満足でした。できればいつか全曲演奏を聞きたい。ヴィターリの「シャコンヌ」は有名曲のようですが意識して聞いたのは初めてでした。最後のベートーヴェン《クロイツェル》はやはり別世界ですね。骨格のしっかりした2人のヴァイオリンとピアノ奏者が音楽的に格闘するよう。伊藤恵さんのピアノもそれまでの伴奏とは完全に変身して強い響きで弾いていました。 <プログラム> ヘンデル:バイオリン・ソナタ第4番 ニ長調 ヴィターリ:シャコンヌ ト短調 チャイコフスキー:「懐かしい土地の思い出」」から《メディテーション》ニ短調 サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツィオーソ イ短調 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調「クロイツェル」 [アンコール] マスネ:タイスの瞑想曲
#
by kana-smart
| 2023-11-27 08:06
| オペラ/コンサート/CD
|
Comments(0)
2023年 10月 27日
久米宏には、そもそもニュースに強い思い入れがあったようだ。TBSの入社試験の最終面接で、「TBSに入社したら何をしたいですか?」と聞かれて、「最終的にはニュースをしたい」と答えていたそうだ。現代のいわゆる「ニュース番組」のイメージ確立に、久米宏ほど寄与した人物はいないのでは。 あの「ニュースステーション」の誕生がなかったら、いまのニュースショー全盛の時代はなかったでしょう。番組の骨格 ――ニューステーマの取り上げ方、コメンテーターの参加、選挙報道の視覚化とか―― これらのほとんどすべてが、ニュースステーションから、そのままのコピーではないか。 一方、久米宏が高らかに宣言した、「マスメディアは行政・立法・司法機関を監視し批判することが最大の仕事である」との心意気はどににいったのだろう。現代の首相会見に見る、白々しさ、記者質問へ真っ正面から回答しないという誠意のない姿勢、「丁寧に」という木で鼻を括ったような説明等々。メディアの毅然とした対応はいま失われているのか。 新番組「ニュースステーション」の企画は、黒柳徹子と組んだ『ザ・ベストテン』が真っ盛りの時代にすでに潜行してスタートしていたようだ。黒柳徹子に何の事情説明もできなかったのが、心苦しかったと久米は言う。テレビだけができる番組をつくろうと決めていた。テレビの特性は映像を伴う生放送にある。次に何が起こるかわからないというのが生の特性、テレビの本質だ。視覚に訴える情報を生で伝えるニュースとスポーツ、それがもっとも「テレビ的」ではないか。 新しいニュース番組は、「ニュースを伝える立場」ではなく、「ニュースを見る側」に立つことが第一だ。自分の役割はキャスターというよりも、視聴者代表の司会者だと久米は考えていた。まず「中学生でもわかるニュース」を、専門用語などを回避して、わかりやすい言葉を使うこと。中学生が理解できれば、ほとんどの人にわかってもらえるはずだ。 ◆ 『久米宏です。 ニューススターションはザ・ベストテンだった』久米宏、朝日文庫、2023/10 #
by kana-smart
| 2023-10-27 13:42
| BOOKS
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||