指揮者・大野和士 リヨン歌劇場公演 |
演目はマスネの歌劇《ウェルテル》。オペラコンチェルタンテによる。
ウェルテルはジェイムズ・ヴァレンティ、シャルロットはケイト:オールドリッチとある。
このオペラコンチェルタンテは、かつて大野が東フィルの常任指揮者時代に、意欲的に取り組んだ演奏会形式である。
フランツ・シュレーカーの《はるかなる響き》の日本初演など忘れられないものである。
いま大野は、リヨンでベルクの《ルル》に向けて取り組んでいるのだろう。
4月20日から8公演をくり返すようである。
雑誌『レコード芸術』4月号の海外リポート(P.248)を読むと、
新任音楽監督として臨んだ、プロコフィエフの《賭博者》の上演は好評だったようである。短く密度の濃い難しい作品を完璧に掌握し指揮したとある。観客も熱烈な喝采を送ったとのこと。