古典四重奏団:レクチャー付きコンサート |
今回は第14回公演とのこと、テーマは「ハモらないハーモニーがハモるとき」。
昭和音楽大学 ユリホール 2011.6.29(水) 新百合ヶ丘
楽しいコンサートであった。
冒頭に、古典四重奏団のチェロ奏者:田崎瑞博から、ラヴェルやモーツァルトの弦楽四重奏曲ほかを題材にレクチャーがあった。たしかに、不協和音とは意識せずに、すでに音楽の魅力を感じている。その場で直ちに演奏があるので実にわかりやすい。
最初はモーツァルトの《不協和音》。レクチャーのあと改めて演奏を聞くと、緻密に楽曲が組みたてられていることがわかる。
いつにない、モーツァルトの峻厳さを感じた。
ラヴェルも実に魅力的。まさにフランスのエスプリといった洒落た感覚を感じる。
自分の好みからいっても弦楽四重奏曲のなかでもイチバンだ。
古典四重奏団は全曲を暗譜で演奏する。全員がすごい集中力ではないか。
NHKの名曲リサイタルで初めて出会った →こちら
残念だったのは、四重奏団の響きとホールの特性がアンマッチだったのではないだろうか?
<出演>
◆古典四重奏団:川原千真(第1Vn)、花崎淳生(第2Vn)、三輪真樹(Vr)、田崎瑞博(Vc)
<プログラム>
モーツァルト:弦楽四重奏曲 ハイドン・セット第6番《不協和音》(第19番)
ラヴェル:弦楽四重奏曲