2011年 10月 18日
ヴェルディ:オペラ《イル・トロヴァトーレ》 |
新国立劇場に新制作のオペラ《イル・トロヴァトーレ》を観に行く。
2011.10.17(月)
ヴェルディ作曲:《イル・トロヴァトーレ》
ヴェルディのエネルギーやダイナミックな力が伝わってきた。
イタリア・オペラの持ち味である、歌声の魅力をたっぷり堪能できたオペラ公演であった。
とくにマンリーコ(テノール:ヴァルテル・フロッカーロ)の終幕のアリア――「見よ、恐ろしい炎を」など、たっぷりとした、思いきった歌いぶりにしびれました。
レオノーラも可憐さが良かった。ヴェルディ・ヒロインとしては、もう少し毅然とした強さを出してもらいたかったとは思ったのだが。アズチェーナも好演、ちょっとキャスティングが若すぎたのではと感じたものの。
オーケストラの東フィルのガンバリにはびっくり。いつにないダイナミックな演奏ぶりである。
最終日のせいもあるのか。指揮者に引っ張られた面もあるだろう。
この指揮者は明らかに劇場型である。聞かせどころでは、ここぞとばかりにテンポを煽りまくる。観客にアピールする力がある。あとで資料をみると、やはり劇場経験が豊富なようである。
さすがに合唱のうまさ・力強さは言わずもがなである。
どうかなと思ったのは演出である。
舞台に終始登場する老人は死神?でも象徴しているのか。
もともとこのオペラの筋書きは荒唐無稽だ。それを象徴化しても意味がないのではと感じる。終幕のドクロなど悪趣味である。
歌を純粋に鑑賞できるシンプルな演出が好みである。
<出演>
指揮:ピエトロ・リッツォ
演出:ウルリッヒ・ペータース
レオノーラ:タマール・イヴェーリ
マンリーコ:ヴァルテル・フラッカーロ
ルーナ伯爵:ヴィットリオ・ヴィテッリ
アズチェーナ:アンドレア・エディナ・ウルブリッヒ
フェルランド:妻屋秀和
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
2011.10.17(月)
ヴェルディ作曲:《イル・トロヴァトーレ》
ヴェルディのエネルギーやダイナミックな力が伝わってきた。
イタリア・オペラの持ち味である、歌声の魅力をたっぷり堪能できたオペラ公演であった。
とくにマンリーコ(テノール:ヴァルテル・フロッカーロ)の終幕のアリア――「見よ、恐ろしい炎を」など、たっぷりとした、思いきった歌いぶりにしびれました。
レオノーラも可憐さが良かった。ヴェルディ・ヒロインとしては、もう少し毅然とした強さを出してもらいたかったとは思ったのだが。アズチェーナも好演、ちょっとキャスティングが若すぎたのではと感じたものの。
オーケストラの東フィルのガンバリにはびっくり。いつにないダイナミックな演奏ぶりである。
最終日のせいもあるのか。指揮者に引っ張られた面もあるだろう。
この指揮者は明らかに劇場型である。聞かせどころでは、ここぞとばかりにテンポを煽りまくる。観客にアピールする力がある。あとで資料をみると、やはり劇場経験が豊富なようである。
さすがに合唱のうまさ・力強さは言わずもがなである。
どうかなと思ったのは演出である。
舞台に終始登場する老人は死神?でも象徴しているのか。
もともとこのオペラの筋書きは荒唐無稽だ。それを象徴化しても意味がないのではと感じる。終幕のドクロなど悪趣味である。
歌を純粋に鑑賞できるシンプルな演出が好みである。
<出演>
指揮:ピエトロ・リッツォ
演出:ウルリッヒ・ペータース
レオノーラ:タマール・イヴェーリ
マンリーコ:ヴァルテル・フラッカーロ
ルーナ伯爵:ヴィットリオ・ヴィテッリ
アズチェーナ:アンドレア・エディナ・ウルブリッヒ
フェルランド:妻屋秀和
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
by kana-smart
| 2011-10-18 10:20
| オペラ/コンサート/CD
|
Comments(1)
Commented
by
desire_san at 2011-10-27 18:31
こんにちは。
私も、新国立劇場の「イル・トロヴァトーレ」を鑑賞してきましたので、ご感想を興味深く読ませていただきました。私個人的には今回のレオノーラは私好みでよかったと思いました。お書きになっているようにオーケストラの演奏は私も大変よかったと思いました。
私も新国立劇場の「イル・トロヴァトーレ」の感想を書いてみましたので、是非読んでみてください。
よろしかったらブログにご意見、ご感想などコメントを頂けると感謝致します。
私も、新国立劇場の「イル・トロヴァトーレ」を鑑賞してきましたので、ご感想を興味深く読ませていただきました。私個人的には今回のレオノーラは私好みでよかったと思いました。お書きになっているようにオーケストラの演奏は私も大変よかったと思いました。
私も新国立劇場の「イル・トロヴァトーレ」の感想を書いてみましたので、是非読んでみてください。
よろしかったらブログにご意見、ご感想などコメントを頂けると感謝致します。
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