古楽器のテオルボとキタローネ |
プログラムの解説には"テオルボ"とある。"キタローネ"というのも聞いたことがあるなと思っていたのだが。ウィキペディアなどを検索してみると、テオルボ、キタローネともにリュートの仲間だが明確な区別はないようだ。
音楽辞典を引いてみると、テオルボにはこんな説明がある。棹の長いのがキタローネと言うらしい。
……テオルボ:バロック時代に使われたリュート属の楽器。普通のリュートに長い低音弦をつけたし、それをとりつける別の第2糸倉が第1糸倉の先についている。低音弦の短い楽器をテオルボ、長い方をキタローネという。これらは、通奏低音を補強して演奏することが要求された結果、考えだされたのである。
(『標準 音楽辞典』第1版、昭和41年4月、音楽之友社)