平塚市美術館 企画展示:不思議なアート トリック |
『錯覚の科学』⇒こちら
昨日は平塚市美術館に出向いた。平塚はちょうど七夕祭りがスタートとのことで町中で忙しく準備が進められていた。駅から歩いて20分ほどの距離に美術館はある。
今回の企画展のテーマは、開館25周年記念とのことで、「不思議なアート トリック トリック ハッ!と トリック」というものだ。⇒ こちら
美術館の案内資料によれば、展示の趣旨はこうだ。
人間の「目」は、だまされやすいとのこと。遠近の関係性や上下左右を見間違えたり、目の前にあるのに見落としたり、等々。日常的に多くの錯覚にとらわれている。美術家は、これらの現象に注目し、いろいろ工夫をこらして見る者をあざむき、楽しませる作品を創ってきた。これらを「トリック」として紹介している。
展示スペースは、5つに分類されている。
①虚と実をめぐって、②古典絵画への仕掛け、③オプ・イリュージョン
④リアリズムの諸相、⑤特別出品
いわゆる一般的に、「錯覚」の範疇 ―― 目で認識したものと実態が異なる――に属するのは、①の分類に含まれるかな。ここに、展示されていたのは、次のようなもの
・有名なエッシャーの絵。階段の上り下りが、いつの間にか反転してしまう
・遠近法のルールに反して、人物の大きさを描き込むと
・福田繁雄の作品「Exhibition」。足が7本ほど羅列しているのだが、視点を変えてみると、男性になったり女性になったり
↓ 画像2枚目の右上にある「黒白の足が並んだ絵」を見てください
いずれも錯覚を利用したトリック絵といえる。丁寧に描かれているので、たしかに、見てびっくりする楽しさはある。