『10年後、生き残る理系の条件』 |
『10年後、生き残る理系の条件』竹内健、朝日新聞出版、2016/1
右肩下がりのエレクトロニクス業界の中でどうやってエンジニアは生き残れるのだろうか。10年後に。これが本書のテーマだ。
著者は「エンジニアは変わらなければいけない」という。実現のための行動戦略は「逆張り」だ。新しい分野へ挑戦すること、前例がないことをやるということ。だから、事業だろうが個人のキャリアパスだろうが、皆と同じように流行に乗って動いていてはダメ。人生は逆張りだと。
著者、竹内健さんは、中央大学理工学部電気電子情報通信工学科の教授。東大を卒業後、東芝に入社しフラッシュメモリ事業の製品開発プロジェクトに従事。半導体メモリ、SSD、コンピュータシステムの研究・開発で世界的に知られる。2007年に東芝を退職し東京大学大学院 准教授を経て、2012年から現職。フラッシュメモリという最新技術製品で、世界のライバルメーカーを相手に熾烈な開発競争を戦いぬいてだけに、その言葉には説得力がある。
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