もういちど堺利彦 |
ユーズドの古本にしてもとんでもない高値が付いており、ちょっと手を出す気がしない。
昨日、仕事先近くの古本屋を昼休みにのぞいたところ、学術文庫をまとめた棚の一角にちゃんとあったではないか。コンディションも悪くない。それにはるかにリーゾナブルな価格である。
ほくそ笑みながら古本屋のおやじに代金を払った。
この『文章速達法』、発刊は大正4年(1915)、すでに91年前だ。手に入れた講談社学術文庫版(昭和57年、1982)は、現代仮名遣い・新字体に改めてあり、読むのに抵抗はない。
さっそく読み始めたのだが、とても、ほぼ100年も前の著作とは思えない。
冒頭の「真実を書け」なども含蓄のあるフレーズである。
これから読み進むのが楽しみである。目次の項目を拾い出すと次の通りである。
大体の心得、文法と修辞学、文章の種類、文体、手紙文、記事文、論文、小説。