N響アワー 「コントラバスの話」 |
作曲家の池辺晋一郎と女性アシスタントのコンビで、NHK交響楽団の演奏を紹介するというのがテーマ。
司会の池辺晋一郎と、アシスタントのやりとり――かつて檀ふみが出演していた頃から、楽しみにしていた番組である。池辺晋一郎得意のダジャレの連発に気を抜かれるが
先夜のテーマは「コントラバス」。オケでは文字通り縁の下の力持ちで、目につかないのであるが、興味深い話があったので、ここにメモっておこう。
コントラバスには、4弦と5弦のものがあるとのこと。4弦の音域は全くチェロと同じらしい。
おなじパート楽譜をチェロと重ねて弾くということ。
それに対して、5弦はぐっと低域が拡張されて、音域が重厚になる。
オケのコントラバス群は、4弦と5弦を半分ずつ組み合わせるのが普通。
4弦の軽快さと、5弦の重厚さのコンビネーションを生かすとのことだ。
コントラバスに本格的な役割を担わせたのは、ベートーヴェンが最初とのこと。
曲の中核を、低音でしっかり鼓動を刻んで、支えるというわけだ。
あの第5交響曲《運命》が代表。