METの《マイスタージンガー》 |
200.4.21(土)
いかにもメトロポリタンというか、正統的な演出。オットー・シェンク演出とあった。舞台も練り上げられている、登場人数もたっぷりだ。舞台装置はすごい、特に3幕冒頭のザックスの仕事部屋など細部までしっかり作られている。小物も疎かになっていない。リアリティがある。ハイビジョンの威力を如実に示し、細部をしっかり写し出していた。
ザックスはジェームズ・モリス。ウォータンでおなじみだが、今回のひげ面は、どこかあの映画俳優のチャールトン・ヘストンを思わせる風貌。いかにも健康的なザックス像である。
ヴァルターはベン・ヘップナー。巨体である。リリックな美声が歌合戦にぴったり。
幕切れには大勢の群衆が登場する、さすがにMETでの面目躍如で合唱、演技ともに質が高い。
エヴァは、フィンランドのカリタ・マッティラ。清純な歌いぶり。
オケが時折写るが、弦楽器にはアジア人が目立つようである。
指揮は、ジェームズ・レヴァイン。
2001.12.8録画とのクレジットがあった。