俊友会 定期演奏会 |
東京芸術劇場 大ホール 2007.11.17(土)
・プロコフィエフ:バレエ音楽《シンデレラ》より
・モーツァルト:交響曲第35番《ハフナー》
・チャイコフスキー:幻想的序曲《ロメオとジュリエット》
指揮:堤俊作 俊友会管弦楽団
オケは、いわゆる対抗配置というのだろう。第1Vnと第2Vnがお互いに対峙する。第1Vnから、横にチェロ・ヴィオラと並び、左手後ろにコントラバスが控える図式。これは朝比奈スタイルでもあったか?
俊友会のオケの響きはいつものように安定したもの。
堤俊作さんの日頃のトレーニングの成果が現れているようだ。
初めの《シンデレラ》。来場直前にちょっと唇をしめらせたリラックス用のアルコールが効きすぎたようである。時に耳になつかしい旋律が聞こえてきて目が覚めたものの、夢心地で気持ちよく聞き過ごしてしまった。
《ハフナー》を堪能しました。特に第2楽章なんて、対抗配置の特色を十分に発揮したのではないでしょうか。ヴィオラ群が抜け出してメロディーを弾くときとか、弦がお互いに山びこ状に響きあうときなど効果的だったと思う。第3楽章の優雅もよい。細かいアインザッツの乱れも気になりません。オケの透明感もまさにモーツァルトにぴったり。
チャイコフスキーの《ロメオとジュリエット》。大編成のオケですが、残念ながら、やや響きに混濁が感じられたようです。バランス的にも金管が強くなかったか?もちろん座席位置にもよりますが。
それにしても、チャイコフスキー節を思いっきり、たっぷりやれたら、もうプロのレベルか
アンコールも良かったと思いますが、曲名が出てきません。