クリント・イーストウッド監督 『チェンジリング』 |
本日(2/23)は、クリント・イーストウッド監督の『チェンジリング』である。
正確なタイトルは忘れてしまったが、「硫黄島」もクリント・イーストウッド監督だったはずである。
あの映画よりもよっぽどヒューマンなタッチである。
場面は、あの大不況の1920年代のシカゴである。アル・カポネの活躍していた時代だ。
シカゴの町筋が精密に映し出されるが、これはいわゆるCGなのだろうか。
リアルな描写に圧倒される。
冒頭から強い吸引力のある映像が続く。子供が行方不明になり、半狂乱とも思わされる母親が強制的に精神病院に入院させられるところまでが、強いて言えば前半部――導入部か。
牧師の支援を得て市民運動へと盛り上がり、ついには法廷で勝利を勝ち取るとことがピークでは。さらに母親の息子捜しは続くのだが。そして意外な展開とも。
これが実話とはとても信じられない!
この映画のテーマは、「勇気」それに「希望」なのだろうか。たしかに主人公は「希望」と口にする。
理不尽な権力の前に無力だった一人の市民が、市民パワーに支えられて
ついには、良識によって勝利を得るというメッセージか
これがアメリカの底力なのだ、と言うメッセージを強く発信している。