本と音楽のクロスオーバー
2024-03-10T11:46:09+09:00
kana-smart
本と音楽のクロスオーバー
Excite Blog
読書ノート:『植物の形には意味がある』 生物の生き方の違いがある
http://kkana.exblog.jp/30848121/
2024-03-10T11:46:00+09:00
2024-03-10T11:46:09+09:00
2024-03-10T11:46:09+09:00
kana-smart
BOOKS
普遍性をもつ性質は、多くの植物がそうでなくてはならない理由があるはずだという。たとえば、葉っぱが平たいこと ―― ここにも、本質的な機能的制約が隠れているはずだ。このテーマは、光エネルギーを効率よく集めるために、多くの植物の葉は平たいというのが理由だ。根はなぜ「もじゃもじゃなのか」を考えてみよう。根の機能は水と栄養分を細胞の表面から吸収すること。だから表面積の広さがポイントになるだろう。細い線状の構造であれば、ある程度の表面積を確保できる。ばらばらにもならず、さらに土の中に新たに伸ばすことも難しくない。表面積を稼ぐには、もじゃもじゃにするしか手段がないのだ。
ほとんどの植物は根の周りに菌根菌と呼ばれる微生物を共生させている。植物にとってのプラスは、根の表面に取りついた菌根菌が吸収するリン酸などの栄養となるイオン。一方、菌根菌にとってプラスになるのは、植物から供給される有機物だ。根粒菌というのがいる。窒素は空気の8割を占めるのだが、植物はこの窒素を自分たちが使える形に変えることができない。根粒菌は、まさにこの窒素固定ができる。共生関係だ。
◆『植物の形には意味がある』 園池公毅(そのいけ きんたけ)、角川ショフィア文庫、令和4(2022)年/12月
→ SMART
]]>
ドビュッシー: 《前奏曲集》 全曲演奏会
http://kkana.exblog.jp/30535127/
2023-12-20T11:16:00+09:00
2023-12-20T11:16:48+09:00
2023-12-20T11:16:48+09:00
kana-smart
オペラ/コンサート/CD
横浜市青葉区民文化センター フィリアホールにて 2023-12-16(土)
ピアニストは三浦友理枝さん。
ドビュッシーのピアノ作品の全曲演奏(全4回予定)に取り組んでいる。
2年ごとの開催ペースで、今回は第3回。次は2年後に《練習曲集》とのこと。
本日は、《前奏曲集》第1巻と第2巻を一挙に演奏する。第1巻にはなじみの曲が並ぶものの、第2巻はなかなか普段耳にすることが少ないね。
三浦さんの事前解説があったが、やはり第2巻は人気がないようだ。
第1巻。第2巻を通し全曲演奏 三浦さんは挑戦的な熱演でした。
ピアノはスタインウェイが用意されていた。
座席は舞台前方の3列目の右隅だが、とくに音の偏りは感じられなかった。
冒頭の《デルフィの舞姫》から、まさにドビュッシーの世界に引き込まれましたね。
《亜麻色の髪の乙女》は可憐な響き。《沈める寺》はドラマチックな展開の大曲!
スタインウェイのキラキラ感と、堂々たる低音の響きが圧倒的。
第2巻はやはり《花火》しか覚えがありません。《ヒース》も佳曲ですね
]]>
NHK-Eテレ 《クラシックTV》
http://kkana.exblog.jp/30524963/
2023-12-13T07:30:00+09:00
2023-12-13T07:30:12+09:00
2023-12-13T07:30:12+09:00
kana-smart
オペラ/コンサート/CD
◆司会はピアニスト/作曲家の清塚信也 テーマがクラシックに限らず多方面に広がっていくのがオモシロイね!
◆先週は「3人のコンサートマスター」というテーマ 2022-3-10の再放送だとか
N響の篠崎史紀、神奈川フィルの石田泰尚、読響の長原幸太 これぞコンサートマスターという3人を集めて 知られざる苦労について語るとのことだった
◆番組の終わりに 3人で弾いたエルガーの《ニムロッド》なかなか泣かせる演奏でした
⇒NHKプラスでまだ見れます 12/14配信停止だとか
]]>
徳永二男&伊藤恵 デュオ・リサイタル
http://kkana.exblog.jp/30499879/
2023-11-27T08:06:00+09:00
2023-11-27T08:06:27+09:00
2023-11-27T08:06:27+09:00
kana-smart
オペラ/コンサート/CD
徳永二男&伊藤恵 デュオ・リサイタルに出向いた。
関内ホールはリニューアルを終えてもうかなり経ったのかな。
座席は鮮やかなオレンジ色(朱色か?)、定員も拡大されたようである(1,080人)。
室内楽の演奏会にはちょうど良いサイズだろう。
ヘンデルのヴァイオリン・ソナタがプログラムにあったので、さっそくチケットを入手したものである。ほかに《クロイツェル》も演奏されるのは楽しみ。
ヴァイオリンの徳永二男さんはテレビでよく拝見していたが、いま間近にはコワモテのイメージが強いですね。11/20が誕生日で喜寿とのこと。コンサート終盤には皆でハッピ・バースデイを歌い会場に家庭的雰囲気が満ちた。伊藤恵さんのピアノもさすがの協演です。
冒頭のヘンデルのソナタ。生で聞けて大きな満足でした。できればいつか全曲演奏を聞きたい。ヴィターリの「シャコンヌ」は有名曲のようですが意識して聞いたのは初めてでした。最後のベートーヴェン《クロイツェル》はやはり別世界ですね。骨格のしっかりした2人のヴァイオリンとピアノ奏者が音楽的に格闘するよう。伊藤恵さんのピアノもそれまでの伴奏とは完全に変身して強い響きで弾いていました。
<プログラム>
ヘンデル:バイオリン・ソナタ第4番 ニ長調
ヴィターリ:シャコンヌ ト短調
チャイコフスキー:「懐かしい土地の思い出」」から《メディテーション》ニ短調
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツィオーソ イ短調
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調「クロイツェル」
[アンコール] マスネ:タイスの瞑想曲
]]>
読書ノート:『久米宏です。 ニューススターションはザ・ベストテンだった』
http://kkana.exblog.jp/30477199/
2023-10-27T13:42:00+09:00
2023-10-27T13:42:09+09:00
2023-10-27T13:42:09+09:00
kana-smart
BOOKS
あの「ニュースステーション」の誕生がなかったら、いまのニュースショー全盛の時代はなかったでしょう。番組の骨格 ――ニューステーマの取り上げ方、コメンテーターの参加、選挙報道の視覚化とか―― これらのほとんどすべてが、ニュースステーションから、そのままのコピーではないか。
一方、久米宏が高らかに宣言した、「マスメディアは行政・立法・司法機関を監視し批判することが最大の仕事である」との心意気はどににいったのだろう。現代の首相会見に見る、白々しさ、記者質問へ真っ正面から回答しないという誠意のない姿勢、「丁寧に」という木で鼻を括ったような説明等々。メディアの毅然とした対応はいま失われているのか。
新番組「ニュースステーション」の企画は、黒柳徹子と組んだ『ザ・ベストテン』が真っ盛りの時代にすでに潜行してスタートしていたようだ。黒柳徹子に何の事情説明もできなかったのが、心苦しかったと久米は言う。テレビだけができる番組をつくろうと決めていた。テレビの特性は映像を伴う生放送にある。次に何が起こるかわからないというのが生の特性、テレビの本質だ。視覚に訴える情報を生で伝えるニュースとスポーツ、それがもっとも「テレビ的」ではないか。
新しいニュース番組は、「ニュースを伝える立場」ではなく、「ニュースを見る側」に立つことが第一だ。自分の役割はキャスターというよりも、視聴者代表の司会者だと久米は考えていた。まず「中学生でもわかるニュース」を、専門用語などを回避して、わかりやすい言葉を使うこと。中学生が理解できれば、ほとんどの人にわかってもらえるはずだ。
◆ 『久米宏です。 ニューススターションはザ・ベストテンだった』久米宏、朝日文庫、2023/10
⇒ こちらSMART
]]>
横浜フィル 第88回定期演奏会
http://kkana.exblog.jp/30453426/
2023-10-02T12:53:00+09:00
2023-10-02T12:53:29+09:00
2023-10-02T12:53:29+09:00
kana-smart
オペラ/コンサート/CD
みなとみらいホールも改修が終わったようである
トイレも快適になりましたね
当ホールでの横フィルの定期は久しぶりの感があります
エニグマ変奏曲は素晴らしかったです
本日のテーマは「エルガー」だったのでしょうかアンコールまで一貫していました
エニグマ変奏曲はやはり「ニムロッド」ですね オケの皆さんも熱が入っていました
指揮の伊藤さんもしっかりと感動的な演奏でした
あたかも横フィル固有の人物を想定しているかのよう
フィナーレはもっと音量を下げるのが自分の好みです
ベートーヴェンも熱演でしたね 冒頭は木管との連携?
ときおり金管群に違和感があったのですがなにかな
第2楽章なんか雰囲気がエルガーに通じますか
伊藤さんは獅子奮迅の指揮ぶりでした
指揮:伊藤翔
管弦楽:横浜フィルハーモニー管弦楽団
<プログラム
バーンスタイン:《キャンディード》序曲
エルガー:エニグマ変奏曲
ベートーヴェン:交響曲第7番
]]>
読書ノート:『半導体有事』 強いものを より強くすべき
http://kkana.exblog.jp/30399456/
2023-07-25T21:10:00+09:00
2023-07-25T21:11:32+09:00
2023-07-25T21:10:51+09:00
kana-smart
BOOKS
この対中規制は、中国の半導体産業が壊滅しかねないほどに厳しく異次元レベルだ。中国の半導体市場はすでに世界最大の規模である。世界の3分の1以上の半導体を必要としているという。中国はなんとしても半導体の自給率を高め最先端の半導体を開発しようと試み続け、ついにSMICが7ナノの開発に成功した。この結果に危機感を抱いた米国が、厳しい規制を中国に課すことになったわけだ。中国は何らかの報復措置をとるだろう。最悪ケースは、中国が台湾に軍事侵攻してTSMCを占領するという「台湾有事」だ。このとき、TSMCは自ら半導体工場を破壊する可能性があるのか。
多くの電子電機製品やクルマには半導体が使われているが、それほど高性能な半導体は必要ない。それよりもコスパに優れている半導体――28ナノとかだ。コロナ禍で各種電子電機製品の需要が爆発すると、それに使われる28ナノ半導体の発注がTSMCに殺到した。それが世界的に拡大して半導体不足を巻き起こした。近い将来にクルマのEV化や自動運転化が進展すれば高性能半導体がさらに必要とされる。最先端の5G通信用半導体とかAI半導体である。これらは最新のプロセスをもつTSMCにしか製造できない。絶望的な車載半導体不足が続くのだろうか。
日本の半導体産業は20年以上、斜陽産業の代表格だった。エルピーダメモリも2012年に経営破綻し米マイクロンに買収された。国家プロジェクトも立ち上げたが、全て失敗し2010年以降は全く無策の状態が続いていた。2022年、熊本にTSMCを誘致することになり、経産省は4760億円もの助成をすることになった。
これをきっかけに日本半導体産業が再興するという話で持ちきりである。しかし、筆者の疑惑は深い。またしても、日本の半導体産業は失敗を繰り返すことになるだろうと。さらに、無謀極まりないのはラピダスだという。2027年までに2ナノの先端ロジック半導体を量産するとは。どう考えてもミッション・インポッシブルだ。
日本の半導体産業への筆者の提案は以下のようだ。
<衆議院 科学技術・イノベーション推進特別委員会での意見陳述(2021-6-1)>
①日本のDRAM産業は安く大量生産する韓国の破壊的に技術に駆逐された
②日本半導体産業の政策については、経済産業省、産業革新機構、日本政策投資銀行が出てきた時点でアウト
③日本は競争力の高い製造装置や材料をより強くする政策を掲げるべきである
筆者は「強いものをより強くするべき」だと主張する。装置産業のシェアは高いものの、各種の装置が複雑化して高精度化するにつれて、日本得意の開発法も曲がり角に来るかも。韓国や中国が自国生産を加速しているなか、欧米ではAIによるプロセス開発が活発化している。いつか日本の職人芸を凌駕するだろう。マーケティングと科学的なアプローチを重視し、世界標準の装置を仕上げる努力が必要になるだろう。まず、日本の装置産業は強い、という思い込みから脱皮することだ。経産省や政府は、TSMCを熊本に誘致したり新会社のラピダスを支援するのではなく。日本の最後の砦である装置や材料産業を強化すべきだ。
⇒ SMART
]]>
読書ノート:『地球の歴史 水惑星の誕生』
http://kkana.exblog.jp/30316981/
2023-05-08T21:21:00+09:00
2023-05-08T21:21:43+09:00
2023-05-08T21:21:43+09:00
kana-smart
BOOKS
138億年前のビッグバンで宇宙が誕生した。銀河系や太陽系、そして地球が分化する。灼熱のマグマの海だった地球は、マグマの冷却や大陸の分裂・合体を繰り返しながら、厚い大気の層と穏やかな海を持った。地球の歴史は46億年、この間に起きた現象はきわめて多岐にわたる。複雑な全体像を明らかにするためには、物理学、化学、数学、生物学等々の総動員が必要だ。さらに、20世紀に入ると地球科学は大きく進展する。「プレート・テクトニクス」理論の出現だ。大陸の歴史が見直されることになった。
地球誕生のとき、熱い地球を取り巻いていた水蒸気が冷え雨となって地上に降り注いだ。大量の水はやがて海となる。そのわずか2億年後(38億年前)には海で生命が誕生する。地球は太陽系の数ある惑星のなかで唯一環境が安定した「水惑星」である。生命が生まれ、進化を遂げることができた所以だ。
ハビタブル・ゾーンという言葉がある。生命居住可能領域とも言われる。宇宙のなかで生命を維持できる環境 ――水が液体の状態でいられる範囲のことを指す。大量の水を蓄えた海こそが生命の維持に必要な温度と安定した環境を提供してくれる。太陽系の惑星のなかでも地球は特異的に水の豊富な水惑星である。地球の表面の7割が海が占めている。地球の誕生以来さまざまな偶然が重なって液体の水が生産され、現在まで保持されてきたのだ。
◆『地球の歴史(上) 水惑星の誕生』鎌田浩毅、中公新書、2016/10
◆『地球の歴史(中) 生命の誕生』鎌田浩毅、中公新書、2016/10
◆『地球の歴史(下) 人類の台頭』鎌田浩毅、中公新書、2016/10
⇒ SMART
]]>
横浜フィル 第87回 定期演奏会
http://kkana.exblog.jp/30313073/
2023-05-04T07:35:00+09:00
2023-05-04T07:35:33+09:00
2023-05-04T07:35:33+09:00
kana-smart
未分類
JR川崎駅から 尋常でない!!人混みをかき分け 開演時刻をわずかに超過して会場に駆け込んだ
オケのチューニングが終わり指揮者の登場を待っているタイミングだった
コロナ対策が緩和されたためでしょうか
聴衆ともども ゆったりした雰囲気が醸し出された「名曲熱演」の演奏会でした
本日のプログラムはドヴォルザーク特集
◆序曲3部は 駆け込みで疲れたのか夢うつつで聞いてしまいました
◆交響曲第9番《新世界より》
さすがに弾き慣れた感がありますね 横フィルの実力発揮!
堂々たる演奏でした 指揮もメリハリのよいもの
第2楽章 イングリッシュホルンはたっぷりの演奏で感涙もの
第3楽章から第4楽章へと 圧倒的なフィナーレへ
今回はやたらとホルン・セクションに注目してしまいました
休憩時間に読んだプログラムに掲載されたエッセイが理由です
ホルン奏者Isさんの『「下吹き」ホルンのささやかな「夢」』を
楽しく読みました ユーモアもたっぷり
――横フィルには筆の立つ人が多いなと かねて感心していました
あの白髪頭がIsさんだろうと確信しましたが
「下吹き」が重要な役割であることがわかりました
これからの演奏会が楽しみ
<プログラム>
◆序曲三部作:《自然の中で》《謝肉祭》《オセロ》
◆交響曲第9番
・アンコール:スラブ舞曲
◇指揮:松井慶太 横浜フィルハーモニー管弦楽団
]]>
大野和士指揮:マーラー 交響曲第7番 ホ短調
http://kkana.exblog.jp/30299416/
2023-04-18T12:58:00+09:00
2023-04-18T13:00:49+09:00
2023-04-18T12:58:11+09:00
kana-smart
指揮者:大野和士
大野和士が都響の音楽監督になってこの4月で9年目に入るとのこと。本日は2023シーズンの幕開きコンサートでマーラーの交響曲第7番が演奏された。この第7番は、2015年の音楽監督就任記念公演でも演奏されましたね。私も行きました。
この第7番では終わりの第5楽章でいつも打ちのめされる。あらゆる打楽器 ――シンバル、トライアングル、タムタム、グロッケンシュピール、カウベル、等々―― が鳴り響く。P席なので眼前で奏者が活躍する。それに渾身のオケが加わり天地鳴動の巨大フィナーレである。なぜ《夜の歌》の幕切れが、こんなドンチャン騒ぎになるのか?
大野和士は全体の構成をどう考えているのだろう。それぞれの楽章の性格付けはしっかりと演じ分けられる。さすが都響の優れた演奏/アンサンブル技術が確認できる。ギターとマンドリンの登場はロマンティックな味付けであろう。夜と昼の対峙、そして統合として終楽章が登場するのか。冴えた大野の指揮である。
いつになくじっくりと聞き込んだコンサートであった、大野-都響のコンビの9年間の成果なのであろうか。これからの演奏会が楽しみ。来年は新国立で《トリスタン》を振るようですね
◆マーラー:交響曲第7番 ホ短調
第1楽章 遅く~アレグロ・リゾルート、マ・ノン・トロッポ
第2楽章 夜曲/アレグロ・モデラート
第3楽章 スケルツォ/影のように
第4楽章 夜曲/アンダンテ・アモローゾ
第5楽章 ロンド・フィナーレ/アレグロ・オルディナリオ
◆指揮:大野和士
◆コンサートマスター:山本友重
]]>
読書ノート:『シン・中国人』王侯将相いずくんぞ種あらんや
http://kkana.exblog.jp/30269398/
2023-03-12T21:04:00+09:00
2023-03-12T21:05:23+09:00
2023-03-12T21:04:25+09:00
kana-smart
BOOKS
20代、30代の若い世代は急速に潔癖症に変身しているそうだ。シャワーの頻度はもちろんだが、驚いたのは洗濯に関して、おそらく日本以上に神経質なこと。赤ちゃんの服や自分の肌着を洗濯機で他の物と一緒に洗うのは「汚い」と感じる人が多い。中国の洗濯機には別洗い専用のミニ洗濯機というジャンルまであるそうだ。ごみ箱程度で殺菌機能などがついている機種が人気。
中国の若者たちは徹底して英語を勉強している。海外文化や情報の吸収には敏感だ。彼らは世界中で全方位に食指を動かしている。多くの中国人は自分の道は自分で切り開いて成功させるという志を持っている。これが近年の中国の驚異的な発展を支えた活力でもある。
「王侯将相、いずくんぞ種あらんや」という心情だ。王侯や将軍・宰相となるのは、家族や血統によらず、自分自身の才能や努力による、という実力主義の哲学が根付いている。誰もがチャンスをつかんで実力勝負で全力でトップを狙う。徹底的に実力を尊ぶメンタリティーがある。自分のことは自分の実力次第。自分の責任でやり抜くと覚悟を決めている。これは中国の人がもつ成熟した大人の態度で、最も尊敬する中国らしさである。
→ SMART
◆『シン・中国人 ――激変する社会と悩める若者たち』斎藤淳子、ちくま新書、2023/2
]]>
マーラー:交響曲第3番 俊友会 第63回定期演奏会
http://kkana.exblog.jp/30172318/
2022-11-15T08:38:00+09:00
2022-11-15T08:39:52+09:00
2022-11-15T08:38:49+09:00
kana-smart
オペラ/コンサート/CD
2022年11月13日(日) すみだトリフォニーホール 大ホール
演目は大曲のマーラー:交響曲第3番 ニ短調
いつも第3番は フィナーレの第6楽章ばかり聞いている
全曲のナマ演奏に接するのは久しぶり
アマ楽団でこんな大曲に挑戦するなんてスゴイことですね
児童合唱までもあって総勢は100名をかるく超えている
演奏前の杞憂を打ち消す 良い演奏会でした
それも聞くものに 大きな感動を呼び起こしましたよ!
冒頭のホルン8本の壮麗な響きに始まって
最終楽章までダレない演奏にもびっくりです
アマオケには体力の限界だったのでは
だけどオケのバランスも崩れませんでしたね
それにしても指揮の中田さんも的確な指揮ぶり
感心しました 大きな拍手を贈りました!
<出演>
指揮: 中田延亮
メゾソプラノ:小野綾香
女声合唱:東京オラトリオ研究会
児童合唱:オーケストラとうたう 杜の歌・こども合唱団
四街道少年少女合唱団 にしみたか学園 三鷹市立井口小学校合唱団
合唱指揮:郡司博, 渡部智也
管弦楽:俊友会管弦楽団
]]>
読書ノート:『人類の起源』デニソワ人とは何者
http://kkana.exblog.jp/30165630/
2022-11-07T11:23:00+09:00
2022-11-07T11:23:05+09:00
2022-11-07T11:23:05+09:00
kana-smart
BOOKS
]]>
バッハの《ゴルトベルク変奏曲》
http://kkana.exblog.jp/30139214/
2022-10-08T12:52:00+09:00
2022-10-08T12:52:03+09:00
2022-10-08T12:52:03+09:00
kana-smart
オペラ/コンサート/CD
このところよく聞いているのが、弦楽三重奏版(ORFEO盤)のCDである。
この弦楽三重奏版をナマで聞く待望の機会がきた。
神奈川区のかなっくホールのランチタイムコンサート 2022年9月29日
出演はトリオ・アクシス。2019年結成とかの若いグループ。ヴァイオリン:佐久間聡一、ヴィオラ:生野正樹、チェロ:奥泉貴圭。
編曲はORFEOと同じDmitry Sitkovetskyでした。
充実した楽しい演奏会でしたね。
ヴィオラの生野正樹さんから、始めに紹介がありましたが、トリオ・アクシスにも、独奏曲として名を馳せているこの《ゴルトベルク変奏曲》を三重奏として演奏することに挑戦意欲を持っていたようです。
全曲の最後のアリアを弾き終わったとき、たしかにトリオ・アクシスから「やったぞ」という達成感が伝わってきました。感動的な演奏でした。トリオ・アクシスには、このレパートリを今後とも大切にして欲しいですね。また聞きたいと思います!
ピアノとかの独奏では、孤高的な雰囲気が充満する。一方、三重奏では、当たり前だが、室内楽の響き。家庭的雰囲気もある。眼前に、3次元の音楽が出現する ――これはなかなか楽しい展開です。
コンサートの冒頭では、同じくバッハの無伴奏チェロ組曲が演奏された。
第1番からプレリュード。《ゴルトベルク変奏曲》とは相性ピッタリの選曲でした。
それに、入場時にかつての会社の先輩とばったり顔を合わせるとは!
]]>
読書ノート:『インベンション 』ダイソンは未来を創意する
http://kkana.exblog.jp/30068429/
2022-08-10T08:02:00+09:00
2022-08-10T08:02:59+09:00
2022-08-10T08:02:59+09:00
kana-smart
BOOKS
ダイソンは掃除機だけでなく、多くのユニークな製品開発に挑戦してきた。シートラックとかボールバローなど、ついには電気自動車(EV)まで幅広い。
シートラックはローコストのモジュール式作業船だ。浅水域を安全に航行可能。幅広のサイズで、工具やケーブルから銃や弾薬まで山ほどの装備を運ぶことができる。
ボールバローは脚にプラスチックのボールを採用した作業用手押し車だ。脚が地面にめり込むことなく、思い通りの方向に進める。EVにも取り組んだ。自前開発の高性能電気モーターや効率的バッテリーを採用していた。最高のEVを開発したと自負していたのだが、残念ながらこのEVプロジェクトは、コストなどの問題から中断のやむなきに至った。
サイクロン掃除機の開発にはとくに苦労した。プロトタイプ数千個を作り4年をかけてテストを続け、サイクロン技術について多くの知識を得た。顕微鏡でなければ見えないような小さな粒子をとらえるため、サイクロンの能力を上げる方法を探究したのだ。1982年後半には完全に作動するプロトタイプが完成。ようやくサイクロン掃除機の発明(インベンション)に成功したのだ。「失敗にこそ答がある」との覚悟で、来る日も来る日も借金に追われながら、気流から効率よくホコリを集塵・分離するサイクロンの開発に邁進した結果である。
開発には成功したものの、製品化への道のりは遠かった。このダイソンのサイクロン掃除機の革新性をみとめ、製品第1号の販売へと導いたのは、エイベックスという日本の小さな企業であった。英国のシステム手帳ファイロファックスを輸入していた。サイクロン掃除機の写真をみて、ぜひ会いに来てほしいとオファーを出したのだ。
エイベックスのサイクロン掃除機へのアプローチが新鮮だった。この掃除機がすごく気に入り、部品の出来や他と違う掃除機であることを賞賛してくれた。掃除機を分解し研究し理解した。技術、ものづくり、技術が創り出すものに対する愛があった。
クリーナーヘッドなどを改良し、髪の毛や細いカーペットのクズをとらえる隔壁を追加した。シルバー精工で製造が始まった。エイベックスはこの製品に「Gフォース」という名前をつけ、1986年に25万円で発売!あっという間に日本におけるステータスシンボルとなり人気製品になった。製造は1998年まで続いた。
◆『インベンション 僕は未来を創意する』ジェームズ・ダイソン、川上純子訳、日経BP、2022/5
◆ SMART/読書ノート → こちら
]]>
https://www.excite.co.jp/
https://www.exblog.jp/
https://ssl2.excite.co.jp/