大野和士指揮 サン=サーンス:《オルガン付》 |
都響定期Bシリーズ 2018.10.19(金) サントリーホール
幕開きのプログラムは、マントヴァーニのヴィオラ協奏曲。ヴィオラ2本が活躍。解説には「対決」との言葉があったと思うが。たしかに2つのヴィオラが競い合うように演奏される。ヴィオラの響きは意外と鋭い。単独に演奏されても音量がかなりのものである。どうも曲自体の魅力を残念ながら理解できなかった。
あまりの熱演のせいか、後半部分で女性奏者の弦が切れたようである。舞台から引っ込んで直したようだが10分近く演奏が中断された。中断後は気のせいか、ヴィオラ・管弦楽ともに生彩を増したようだ?
サン=サーンスの《オルガン》。大野の指揮はモネ劇場の来日公演で聞いた覚えがある。暗譜でもあり手慣れた演奏と感じたのだが。静かにオルガンの低音が鳴り始めるとホールの空気が一変する。そして、フィナーレではホールいっぱいに鳴り響くオルガンとともにスケール感を満喫した。
写真は終演後のオルガン奏者席、右上に指揮者を写すテレビがある。
<プログラム>
マントヴァーニ:2つのヴィオラと管弦楽のための協奏曲
[アンコール]
バルトーク:44の二重奏曲 Sz.98からNo.28「悲嘆(Sorrow)」
サン=サーンス:交響曲第3番《オルガン付》
東京都交響楽団
ヴィオラ:タベア・ツィンマーマン、アントワン・タメスティ
指揮:大野和士

